私はきっと、最後のファン

ユッコさんより一回り以上歳下で、若い頃は歌手であったことも含め、彼女については詳しく知りませんでした。でも、亡くなられた時は大変驚いたのを覚えています。演じる役柄から明るい肝っ玉母ちゃんの印象が強く、その亡くなり方とのギャップが大きかったからです。今年、2024年の1月9日に何故かふとユッコさんの事を思い出し、いろいろと調べているうちにこの本を読んでみたいと思い、今更ながら購入しました。 この本には、ユッコさんの身近にいながら、彼女のうつの根深さに気づいてあげられなかった妹さんの心中が赤裸々に吐露されています。ただ、妹さんも少し触れられていますが、ユッコさんの行為は芸能界引退後の介護生活が直接の引き金になったとしても、もっと以前からの様々な要因の蓄積によるものだと、調べていて思います。幼い頃にお父様を亡くし、一家の大黒柱として働き詰めの人生を歩んできた彼女。気づけば五十路を目前にし、独身で子どももいない。後々の人生を考え、自分の運命に押し潰されそうになってしまったのではないか?それが病気を発症した根本原因であるように思うのです。 私自身、未婚で子どももおらず、祖母の生活介助をしながらの毎日。ユッコさんの亡くなった満年齢に追いついた今年、彼女を突然思い出したのも何かの縁かなと思います。若い頃の歌手としての映像も素敵で、これも遅ればせながらCDを購入しました(楽天ブックスでは扱いが無いため、販売元から)。彼女の古い映像を頼りに、彼女の故郷・浅草を訪れ、その足跡を辿ったりもしています。おそらく彼女の最後のファンであるという自負がありますが、多くの人にこの本を手にとってもらい、介護うつの実態とともに、ユッコさんの素敵な人となりを知ってもらいたい思いです。亡くなられて本当に残念。私は彼女をずっと忘れません。