谷口が浪人兼監督となって『プレイボール2』が終わる一方、近藤が墨高に進学し、歴代キャプテン4名の揃い踏みによる新たな墨高野球部の歴史を描き始めた『キャプテン2』の本巻。一抹の不安と期待をない交ぜに感じつつ繙いてみたのだが、その予期は見事に裏切られた。谷口が予備校で得た縁による新たなチーム強化法、チームを統率すべきキャプテンとしての丸井の苦悩、近藤の育成といった、旧来の物語を引き継ぐトピックを主旋律としながらも、そこにいかにもコージィ城倉先生らしいドタバタラブコメディを、その世界観を壊さないよう絶妙な抑えを効かせつつ、見事に織り交ぜている。予備校女子二人の家業が偶然にも米屋と肉屋で、しかも両家の父親がともに谷口を高く買っているというご都合主義もさることながら、イガラシから女性関係の僻みが吐露されたことには爆笑させられた。これくらいベタベタなコメディがこの世界観には合っていると思う。何がともあれ、いよいよこれからが、ちばあきお路線の忠実な継承という掟からの脱皮、コージィ城倉先生の本領発揮というところだろう。今後への期待も俄然高まってくるというものだ。
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