殺人事件の被害者の娘に加害者が恋愛感情を持っている、という設定でストーリーが進んでいきます。それを「禁断の愛」と捉えるのか「親という非常に大切なものを失わせておきながら、俺の好意を受け容れろと加害者が被害者に対し要求? それはないだろう」と思うかは、人それぞれでしょう。犯人は誰か、動機は何かといった要素とは全く違う次元において意外な、かつ予想外の展開がラストに待ち受けています。犯罪の被害者が心身に受けるダメージといったことについても深く考えさせられ、読み応えがありました。