最初から最後まで実践的に必要なものをわかりやすく、不要なものは徹頭徹尾省いて説明するというコンセプトは素晴らしいと思いました。JShellを利用した説明は写経がやりやすいというのも初心者にはおすすめのポイントです。また、やや高度な話題がさり気なく散りばめられているので、何度か間をおいて読み返してみるのもよいかもしれません。 ただ、後半のツールの章とWebアプリケーションの章はコンセプトとして必要だということは分かるのですが、紙幅に対して扱う内容があまりにも重いため駆け足での説明になってしまっており、前半のわかりやすさが薄れてしまっており残念でした。これは、それら二章が不要ということではなくむしろ、山本氏と杉山氏にそれぞれの担当について別途一冊の本を出してもらいたいという意味での残念さです。 ところで、入門書としては出色の出来であることは間違いないと思いますが、初学者、初心者がこれ一冊「だけ」でいきなりプロになれるかというとさすがにそんなことはないと思います。必要なエッセンスは概ね網羅されているし、前述の通り高度な話題も散りばめられてはいますが、それらの大半を理解するにはある程度の経験とプログラミング以外の様々な知識も必要になろうと思われるからです。