内容は素晴らしいが、帯は誇大広告w

この「今昔物語」の上・下は言わずと知れた水木しげる先生の作品です。尤も初出は1995年のものからの文庫化ですから、水木プロダクションの影響が強いかなりディフォルメされたタッチになっていますが。 この辺りは作風としては古くからのファンの方には特に好みは分かれるでしょうね。。。 しかしながら、内容は秀逸で一般教養として一読する価値は十分にあるかと思います。一応、注訳はついておりますから、昨今作品数を爆発的に増やしているイースト・プレスのマンガシリーズよりもこの辺りはかなり良心的です。 付随して、特に下巻と比較するとこの上巻はとんでもなくお下品で、エロネタが好きな方にははまること間違いないでしょうw 無論、「産女」「女の恨み」等、真面目路線もありますが、「色事師平中」「老医師の恋」「かぶら男」などは究極的な下品さの極みですが、とにかく爆笑してしまいました。ただ、この上巻には芥川龍之介が小説として取り上げた「鼻」「藪の中」の元ネタも有りますから、一概に馬鹿に出来ないのですよねw 不満点を挙げるとすると、本の帯には画像では幾分読み取りにくいかと思われますが、「センター対策にも効果絶大 受験生必携!」と書かれていますが、元々センター試験の古典は教科書で取り上げられる事の多い作品は外される傾向がありますから、必然的にどちらかというとタイトル的に有名な「今昔物語」が取り上げられる事はほぼ皆無と言っていいでしょう。 ちなみに、共通一次時代からさかのぼると「今昔物語」が出たことは長い歴史上たった一度とか言うレベルです。 また、偏に「今昔物語」と言ってもお話自体は1000話超えてますから、この上下巻で収録されているお話もほんの一握りのものです。 内容のすばらしさをスポイルするような帯は一寸やめて欲しいですねw