天才の子ども時代から…

まえがき解説では、この自伝にまつわる疑惑(自分に都合の良い嘘を書いているのではないか)を払拭するような丁寧な考察と解釈が書かれていて気持ちが良い。 本文はまさに、学のないチャップリンが消しても消せない己の個性を駆使して書かれた文章が生き生きと飛び交っている。 彼に降りかかる小さな出来事の一つ一つがあの天才と数々の作品を生むきっかけになっていると思うと感慨深いものがあるし、見たこともない当時の情景が思い浮かぶようでノスタルジックな気持ちになった。下巻も楽しみ。