貧困者の実態について知る
本の帯に「わが国の貧困一九〇〇万人の現実」とありました。厚生労働省がまとめている国民生活基礎調査の統計によると、相対的貧困率が15.7%(約7人に1人)になっているようです。(前からそうだったのかもしれませんが)
で、相対的貧困率とは、「等可処分所得の半分以下の収入で生活する人」という良くわからない定義ですが、雑に理解すると税引き後の収入という言い方で、当たらずとも遠からずといったイメージになります。そうすると、世帯収入の中央値が442万ですから、相対的貧困に陥っている人の税引き前の年収は約221万円ということになります。「世帯」年収です。。。東京に住んでいると、アルバイトでもそれくらい稼げそうな気がして今いますが、この感覚が強者のおごりなのだということに多くの人に気づいてほしいです。私自身も、世帯年収では上位の方に入るのにもかかわらず、中の下くらいの生活レベルだと感じています。とんでもない錯覚ですね^^;
本書では、触法の少年少女の現場取材が豊富な鈴木大介氏と貧困問題を研究されている阿部彩氏の対談本です。
本書を読んでいる限りでは、地方の貧困や貧困の連鎖の問題は、すでに日本に重くのしかかっているように感じます。実際の取材の結果や生活保護の世代間継承なのど問題を、改めて世に問う良書ではないでしょうか。
ぜひ、手に取っていただいて、ご一読をお願いします。
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