大好きな弥勒シリーズ。もう12作目なんて。 毎回展開も早くスリリングですが、今回は信次郎回?というくらい信次郎のペースでした。 相変わらずな「木暮の旦那」ですが、最近の遠野屋さんは人間大好きな愛情あふれるお人柄が全面に出ていて、それ故に二人の対比が鮮やかで、今後も目が離せない展開です。 あさのあつこ先生の作品は、人間描写がとてもいいなと思います。遠野屋大女将のおしのさんと女中頭のおみつさん、奥女中のおくみちゃんとおちやちゃん、梅屋の女将おふじさんと若女将おけいさん、立場や年齢は変われど女同士ってこんなだよね、という女性たちのかけあいがとてもリアルというか、物語のピーンと張った緊張感の中に日常を見出だせて、そのコントラストがより事件を際立たせているように感じます。 余談ですが、最近おこまちゃんの出番が減って寂しいです。第二作目に初登場のおこまちゃん、その成長で物語の中の時間をはかったりしていたので、毎回出てくれると嬉しいなと個人的には思っています。