不可視でアモルフな「ココロ」への肉迫

著者はあとがきで「変数と変数の関係を調べる相関分析では、人間の行動分析として限界がある」と述べ、それを打開する方途として「実際の生活空間の中で仮説検証を行うフィールド実験が望ましい」とする。その成果は本書ではどの程度達成されているのだろうか。「生活空間」は多岐にわたるとともに極めてプライベートで個別性も強いので、仮説検証には大きな困難や制約が伴うと考えられるが、どうなのだろうか。