関西では誰もが知っている有名男子進学校のことなので、自分には全く縁のなかった世界ですが、その少々常軌を逸した世界を垣間見ることができました。 思春期の男子が集まり、「東大京大国立医学部」だけが正義の世界の中で、人格をゆがめながらもストイックにそれぞれのゴールを目指して悪戦苦闘する筆者や友人達の姿が面白おかしく描かれており、ところどころで笑わせていただきました。 筆者は、一浪の末に京大に入学した後も、己の就職目標を見つけて猛進する友人や、既に大学入学前から専門的な学術書を読みこなし受験勉強は片手間でやっていたであろう本物の天才に圧倒される一方、筆者自身は、人生の目標を達成したためか、学問に関心を示せない燃え尽き症候群のまま周りに流されるように就職活動に入っていく様など、私自身の学生時代の経験とも重なる部分を感じなら興味深く読ませていただきました。 特に、将来、お子様の中学受験や有名進学高校受験をお考えの保護者の方や、進学校で受験勉強に邁進する高校生の方に、将来の展望を一度確認するためにも、本書を一読されることをお勧めします(笑)。