半世紀余にわたる著者の英文法研究を集大成し、
渾身の力をふりしぼって書きあげたライフワーク。
豊富な用例を著者の文法観に基づいて体系化した学術書であると同時に、常に座右に置いて、英文法上の疑問が浮かぶごとに参照できるreference grammarである。その際、英語の文法現象の「いかに」(how)を記述するにとどまらず、常に「なぜに」(why)という疑問に答えようとした。本書の最大の特徴をひと口で言えば、「説明文法」ということであろうか。
■相互参照を詳しく、特に索引を詳細で使いやすいものにして、英文法に関する、読者のあらゆる疑問に答えられることを目指している。
■重要な項目(法助動詞、補部構造など)は、徹底的に掘り下げて記述。
■<米>、<英>、<北英>などの地域差、<古風>、<格式体>、<略式体>、<雅語>、反語、戯言的などの英語スタイルの違い、法律、商業などの使用域(register)を明らかにしている。
■随所にNBを設けて、やや特殊な、または高級な事項に言及するとともに、生成文法や認知言語学で掘り起こされた知見を、一般読者にもわかりやすい形で大幅に採り入れている。
■用例は、なるべく文学作品から採り、その数も多めにしている。文学の領域にこそ、言語の最も創造的な使用が見られるからであり、また、ある意味では、用例の質が文法書の請明であると信じるからである。
■随所に日本語やドイツ語・フランス語などの多言語の類似表現との比較を行っている。これは人間言語の普遍性ということに思いを致すべきだと考えるからである。
■必要に応じて、歴史的な説明も行っている。英語に長い歴史があり、現代英語の中に古い語法が残存している以上、歴史的な視点からでなければ説明できないような言語現象が決して少なくないからである。
第7回英語語法文法学会賞受賞


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