政子を「相撲部屋の女将」に例えておられたのが印象的で、著書を購入しました。 本書の「はじめに」で書いておられますが、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」脚本三谷氏の影響が大きかったようで「つい『二次元』の世界で歴史の事象を捉えがちになるが、三谷氏は『三次元』の世界で生き生きと活動する人物を描くことができる」「『歴史』とは人々の織り成す『ドラマ』に他ならない」という発見を基に人物を捉えなおしたとのこと。 それにしても「義村がすぐわかる人はかなりの鎌倉幕府通(意訳)」ではじまる「三浦義村」の項は、彼を知ってあらためて山本耕史にしか演じられない人物だったと痛感。没後10年持たずに本宗家が滅亡とは、いかなる異才だったのか。また他の人物像も「坂井氏がキャスティングしたのか?」と思えるほど配役の妙が窺えました。 後半の「歴史教養編」も大変勉強になります。位階などは源氏物語で学んだ気になっていましたが、武士の立場から見るとまた違った側面があるなど、大きな学び直しの機会になりました。