下馬評では圧倒的に有利なチームやその関係者にのしかかるプレッシャーが非常に丹念に描かれており、読んでいる側も思わず胸が苦しくなる。その他、甲子園初出場校に降りかかる財政やロジ面でのてんやわんやや、墨谷の甲子園出場が浪人生・谷口監督の夏=大学受験の正念場を狂わせてしまうことなど、野球というゲームの裏面に張り付いているさまざまな問題がきちんと描かれているのが、リアリティがあってよい。