金聖響&シエナによる、リード追悼ライブを収録したアルバム。
これだけのプログラムを1回のステージで吹ききってしまうシエナの力量には今更ながら驚かされるが、金聖響氏のやや遅めのテンポでじっくりと聴かせようとするタクトに緻密さを失うことなく追従している演奏技術はさすがである。
ステージ上にマイクを複数立てて収録しているのだろうか…ホールの複雑な残響や客席の気配といったものは殆ど感じられず、ライブ録音という雰囲気はない。(拍手なども完全にカットされている。セッション録音が中心なのか?)
ただ、率直に述べれば…
リード作品に殆ど造形のない金聖響氏の起用が、本当にベストだったのか…という疑問は残る。
遅めのテンポでじっくり聴かせるのは良いとして、リード作品の一番の醍醐味と言える幅広いダイナミックレンジの表現やリズムの劇的な変化といった要素においては表現に物足りなさを感じてしまう。
シエナの実力をもってすれば、もっと情緒豊かで官能的な演奏が期待できた筈だと思うのは私だけだろうか…
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