著者は「ファイナンシャル・タイムズ」北京支局長。一見激しいタイトルがついているが、単純な世論から考えられる中国への批判等ではなく、「世界の工場」で作った製品を世界にあふれさせ、資源を買いあさり、模倣品を氾濫させ、環境を破壊し、それぞれの国の社会・経済秩序を壊していく中国のあり様の事。 工場廃水をそのまま垂れ流し続けた結果、世界の汚染都市ワースト20のうち、16が中国の都市という汚名をもらう。結果、国土の30%以上で酸性雨が降っている事実等、環境が疲弊したこの国では人口と資源の量的なミスマッチが起こっている。結果、石油、金属、食糧を輸入し、気付けば世界第二位の輸入国になってしまった。 模倣もひどい。世界貿易機関WTOに加盟しているのだが、世界各国の優れた技術から生まれた製品を模倣し安価で販売。結果価格競争が激しくなり在庫が増え単価がますます下がる。オリジナルを生み出した企業も模倣品を生み出した企業も共に廃業に追いやられる結果に。。。 将来の鍵となるのは、中国の上昇が世界にどう影響するかより、中国の上昇を世界がどうこまで許すかにかかっているという著者の見解は納得のできる答えだ。