指導方法が旧い

購入後9ヵ月後にして,レビューを書きます。本書は二部構成になっており,第一部は,とても勉強になりました。関連書籍やネットから丹念に拾えば,同じくらいの情報量を得られるかも知れませんが,要領よくまとまっていて,自分で調べる労力を省いてくれたという点で,評価します。一方,第二部については,個人的に得るものは少なかった。断っておきますが,筆者は英語指導に携わるベテランと言ってよい年齢の方で,その経験や実績を非難・否定するものではありません。ただ,体系的であれ断片的であれ,国外における英語指導法などの研究に余念のない人,あるいは,自身の指導体験に基づくセオリーを持つ人であれば,第二部で語られる指導法は「古い」とは言いませんが,「旧い」ことは否めないでしょう。むろん,筆者も研究熱心な方なのでしょうが,若い人たち,とくに中高生たちと接する時間が絶対的に少ないように見受けます。上の世代とは致命的にメンタルが異なる若年層に,自身の経験をベースに理論を組み立てることには限界があるということです。これは英語だけでなく,算数でも社会科でも言えること。つねに若い世代を対象に指導していないと,我知らず,浦島太郎と化す。という意味でも,勉強になりました。■