「猥りがわしい」連発はウザイ…

文章自体は読みやすいし、主人公目線が安定してるので、感情移入がしやすいのは、とても良いと思います。 主人公だったり、相手役だったりと、語り手の視点がコロコロと変わる水上ルイ氏のような書き方は非常に読みにくくて嫌いなんで、一本筋の通った文章の書き方は、読み手としてはありがたいです。 ただ、気になった箇所があります。 作中「猥りがわしい」という言葉が僅か数ページ中に何度も何度も出てくるので、非常に鼻につきました。もうちょっと語彙と表現力をなんとか出来ないものでしょうか? 子供が覚えたての言葉を使ってみたくて、あっちにもこっちにも入れてるようでした。 「猥りがわしい」が作家さんのマイブームだったのでしょうか? BL作品は校正を入れてないのか、おかしな表現や誤字脱字が非常に目立つものが多いのですが、校正者は使わなくても、編集者は付いてるのですから、そこで濾過されなくてどうするの?と思います。 テーマがマイノリティな恋愛を扱ってるだけで、文芸作品には違いないのだから、編集さんも作家さんも、同人誌のノリではなく、文芸のプロとしての作品を読ませて頂きたいです。 続き物ではありましたが、前作までの流れは分かりやすく端的に説明されてましたので、この本だけを読んだのでは訳がわからない、ということはなかったです。 完成したカップルならではのイチャラブぶりは、ほっこりしますし、前作を読んでみたいと思うくらいには面白かったです。 表現の幅が広がった新作(続きなり、別シリーズなり)に期待させて頂きます。