一昨年に『続々 聞き出す力』という表題のもと電子書籍のみ発売された本が、2年越しにめでたくも紙版として出版された(ただし表題と版元は変更)。内容は旧著『聞き出す力』やその続編と同様、実用本の装いを纏ったインタビュー面白エピソード集だが、もはやその元ネタであった阿川佐和子の本のことなど誰も思い返したりはしないような気もする。雑誌連載をもとにした4頁程度のエッセイを集めたものなので、ロングインタビューを読むには少し気が重いという場合でも、サクサク読めて爽快。吉田豪の本の初心者に対しても、この本や旧著の同シリーズは入門編としてとっつきやすいように思う。