安定して面白い。 このシリーズはいつもあっという間に読んでしまう。 でも今回は時間が掛かった。 アサドの過去、現状、どちらも重過ぎるので読むのが辛かった。 いつもならアサドはカールの最良の相棒であり、読者を和ませてくれる存在でもある。 その彼が窮地に追い込まれ、ラクダの例え話も聞けない。 ずっと気になっていたアサドの正体を知ることはできるが、あまりにも辛い。 初めて結末を先に読んでしまう誘惑にかられた。 我慢したけど…。 最後までハラハラが止まらず、そして続きが気になる。 ローセの復帰は一安心。 起死回生を狙った記者は同情できない面もありつつ、なんとも気の毒に感じた。 サブストーリー的なエピソードのモーナの妊娠は不要だったような。 総評としては満足した。 続編が待ち遠しい。 余談 このシリーズの文章はいつも読みやすい。 作家ご本人にはもちろん、翻訳者の方にも賛辞を送りたい。 ベストセラーになった、とある海外ミステリー小説が文章に癖があり、読みづらくて苦行のようだったので、余計に感謝の気持ちが増してしまう。