感謝・感激を加えると4点

ファミ探の旧作『消えた後継者』『うしろに立つ少女』は人生で最も好きだったゲームです。 (SWITCHのリメイク版ではなくファミコンディスクシステムのオリジナル版のほう) シリーズの新作を作ってくれたことに拍手を送りたいです。 旧作から使われている音楽が流れてくると感激します。 ただし、今作がファミ探である必然性はなかった気がします。 イマイチな点【注 ネタバレあり】 ・1日で終わるボリューム。 ・難しい謎解きがまったくなく、基本的に「聞く」項目を総当たり。 (「推理する」は、推理でなくほぼ情報整理。) ・袋をかぶせた殺人というそもそものコンセプトに興味を惹かれない。 ・時代設定が曖昧。(携帯電話がまだ珍しい平成初期なのに、人の雰囲気は昭和~令和?) (わずか30年間の物語なのに、民話的な雰囲気を盛り込もうとして失敗) ・地域設定や距離感が曖昧。(舞台となっている市はどの地域でどのくらい田舎なのか不明) (「山陰地方」という表現が続き、県を特定しないのは山陰を軽視している証拠) ・キャラ設定が不可解。(先輩やママのキャラはありえない) ・登場人物が互いに関連しすぎ。(いつまで『ポートピア』のヤスと『オホーツク』のシュンですか) ・主人公とあゆみは年齢が中途半端(個人的には、橘あゆみはセーラー服16歳がいい) ・フルボイスなのに、主人公の名前は呼んでもらえない。(フルネーム入力させて「探偵君」呼ばわり) (あゆみの「あなた」呼びは旧作から考えても違和感) ・セリフ回しがリアリティに欠ける(妙に感情的だったり。最後は「兄さん」呼びでいいのか?) ・グラフィックは美しいが、人物描画が平凡。 全体として、シナリオが致命的に破綻しているとは言わないまでも、 細部まで十分に追求されていない印象でした。 しかし、途中でやめようと思うほどではなく、一応楽しかったです。 同時に、粗いドット絵・ピコピコサウンドの旧作がどれほどすごかったかがわかる新作でした。