この本を購入した時はまだ物件は残っていて、入居者もいました。 しかし解体された今となっては、写真や映像、人々の記憶の中だけに残されるのみ。 石造りの家が100年以上引き継がれるヨーロッパと比較して、災害大国日本にあっては、耐久性に限界のある素材の建物が永久に残ることはほぼないけれど、せめて価値ある建築物は国が率先して残す努力をすべきではないでしょうか。 豊かな自然と建築や文化、それらは失われたら二度と戻らない。 「かつてそこにあった部屋」の記録は、写真が鮮やかであるほど、泣きたくなるほど美しい。