心理学的決定論に至る内省的文書

ソフトカバー本で400頁を超えますが、読みやすいように段落分けされており、文量は多すぎないと感じました。 この本は、著者が前著にて詳述した心理学的決定論の考察に至る、非常に内省的な文章で構成されています。 著者は繊細であり、多趣味かつ勉強熱心な方と思われ、プロレスやサブカルチャーを含めて心に影響を受けた数々の名言等が引用されているため、興味深く楽しめます。 一方で、文章としてはやや散漫で突発的な印象が拭えず、論理的に良く纏まった学術書と思っていると肩透かしを喰らうかもしれません。 筆者の心が救われたという爽やかな読後感があり、筆者や筆者の理論に興味のある方にはお勧めです。