超人ロックファンなら読むべき原点

聖少年は相当早熟だったのだな、と思いました。 ここから50年以上描き続けた超人ロックの世界観や細かな設定が、 この一番最初の作品で既にほぼ完成しているのは驚くべきことです。 初期のロックは、後にエピソードを重ねて精神的には成熟してすっかり落ち着いた孤高の姿とは違い、 作者の聖先生も若かったせいもあるでしょうけど、ちょっとやんちゃでお茶目な仕草もあったり、 小生意気なセリフもあったり、チームで戦ったりと、中々新鮮です。 “ニンバスと負の世界”の中でニムバスがロックの唯一の弱点は「心がある事」だと言いますが、 これこそ千年以上生きても変わることのないロックというキャラクターの根幹だと思います。 ストーリーは多少強引で不親切な部分もありますが、 それでもこの世界観とロックに魅入られた読者ならついていけるでしょう。 自分にとってこの初期作品集は、昔少し読んで敬遠してしまったいわくつきのものでしたが、 やっとしっかり読んで、改めて超人ロックという作品に惚れ直しました。