「怪談」なのに切なくも悲しい。
まず、この日本の古典シリーズで、タイトルからして異色っぽい「怪談」ですが、それのみで放置しておくのは非常にもったいないw この作品、実は私も手に入れるまでは気がつかなかったのですが、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の書が元になっています。 それまでは私も江戸時代辺りの生霊などの話の寄せ集めばかりだと思っていたのですが、至極嬉しい驚きでした。
確かにタイトル通り、「雪女」「耳なし芳一」「むじな(のっぺらぼう)」「ろくろ首」など、日本昔話でも取り上げられているオーソドックスな話もありますが、「ろくろ首」などは想像していたものとオリジナルは随分と相違しておりました。 水木しげるさんの作品ではオリジナルタイプのものを参考にした作品がありますがw
で、リコメンドできる点はこの「怪談」が、単なる恐怖ものと異なり、説話の度合いを随分と含んだものが多いというところでしょうか???
特に、「おしどり」「天の川奇譚」「生まれかわり」「和解」などは現在でも通用するテーマで、人間関係における愛や慈しみについて随分考えさせられました。
ともすれば、先に挙げたアニメの「日本昔話」でも扱われている話もありますからマニアの方は知っている話も多いかもしれませんが、それを考慮してもつのだじろう氏の手腕は大変作品にあったものですから、一読の価値は十分です。
個人的には最後の「和解」が尋常でなく、もの悲しくなりました。。。
人間の心変わり、決して取り戻せない過ちを惜しむ気持ちというのは今も昔も変わらないのでしょうね。。。
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