センセーショナルなタイトルである。が,数年前から唱えられている学説であり,真新しいことではない。生態系の頂点としてのオオカミを国内に放つことの是非はともかく,その理由をあらゆる方面からまじめに説明していることには好感が持てる。しかし,本書は「オオカミ復活」学派の学説擁護書であるから,多少その学説に都合のよい展開になっているのは否めない。反「オオカミ復活」学派の主張も同レベルで紹介して欲しかった。