「おれを、おれをおいていかないでくれ」

SFアニメ・オデッセイの金字塔「ボトムズ」のDVDボックスの(1)です。 放送時の1・2クールをひとつにまとめたもので、ウド編とクメン編になりますね。 衝撃の第一話からすさまじい情報量で見る者を圧倒した地上波アニメーション。 で、ありながら第一話から得られる解説的なものは画面からはいっさいなく、いきなり鉄の騎兵がドンパチやるのだが、それとは別に異様異質な物体が登場し、物語は「彼女」を中心に回っていく。このアニメを見ていて心に沸き上がるえもいわれぬ不安な感覚は、いったいなんなのだろうか。あまりにも救いのない寒々とした感覚にとらわれる。そう、これは明らかに「戦争」から来る嫌な感覚なのだろうと推察されるのだ。 ウド編及びクメン編においてその場面はまぎれもなく戦場の描写であり、その画面から臭ってくるキナクサい感覚はちょっと注意が必要なほど、であります。 クメン編ではまさにベトナム戦争のような描写が繰り広げられます、が、そこに割り込む謎の組織と謎の「女性」、そしてはじまる最後の戦い。キーワードは、PS、フィアナ。 謎を残したまま舞台は宇宙へと移っていきます。ボックスの(2)は3・4クールがひと箱になったもので、いよいよ「ワイズマン」の登場となるわけです。 しかしながら、放映から20年以上たったこの作品がいまだ観られ続けている要因はなんなのか。それはやはり仲間との絆、フィアナとの愛がこの作品の底辺にテーマとして貫かれているから、なのでしょう。 アニメ一話一話それぞれの完成度もすばらしくOPからアヴァン、本編、予告編、EDまで、つながる映像は、本当にゾクゾクさせてくれます。特に予告からあの方の声で語られるナレーションの絶妙な雰囲気は、これを観るだけでも惚れ惚れします。 まずはウドとクメン、この2クール分でボトムズの魅力に触れていただきたい。 装甲騎兵ボトムズ「神も、ピリオドを打たない」