グリーフケアが注目されている
がん診療の現場などを中心にグリーフケアの大切さが徐々に知られるようになってきました。病気による死別以外に、自殺や災害、事故による死別も注目されてきています。
第三者は死者に注意が行きがちですが、現実には残された遺族へのケアが切迫しています。遺族の精神疾患や自殺率の高さは統計にも表れています。
悲嘆のあと心がたどる道筋を知る
死別の状況、死者との関係性などによって、遺族に起こる心理的な反応は変わってきます。たとえば犯罪・事故被害による死別などは、トラウマ的な影響を残します。また子どもと大人では反応の現れ方も異なります。周囲の「善意の励まし」が遺族を苦しめてしまうことも少なくありません。
本書はグリーフにある人の心理や情動の変遷を理解するとともに、より相手の負担とならない関わり方、コミュニケーションへの考え方を紹介します。死別後、どのような反応が現れるのか、どのように受容していけるのか、道筋を知ることで、グリーフにある人の心の負担を軽くし、適切な接し方が見出せるようになります。
はじめに
第1章 死別のあとで起こること
喪失と死別 死別はさまざまな喪失をもたらす
喪失とグリーフ 喪失体験は「グリーフ」を生じさせる
グリーフの現れ方 死別後に起こりやすい思考、行動、身体症状 ほか
第2章 「だれが」「なぜ」による違い
いろいろな死別体験 だれが、なぜ亡くなったかで影響は異なる
だれが亡くなったのか
なぜ亡くなったのか ほか
第3章 グリーフをかかえた人ができること
現実的な問題 死別後しばらくは意外と忙しい
グリーフへの対応
よくある悩み
サポートを求める 一人では気持ちの整理がつかないことも
日常の場で 支えられることも、傷つくこともある ほか
第4章 まわりの人ができること
グリーフサポート だれもが誰かの支えになれる
注意点1 遺族を傷つけるかもしれない言葉に要注意
注意点2 気づかぬうちにしやすい「有害支援」
有害支援を避けるために1 相手の問題を解決したくなるときの心理に気づく
有害支援を避けるために2 「自分のこと」への理解を深めておく
どうすればいい? 大切なのは、相手の話を聞いていること ほか
第5章 子どものグリーフの理解と支援
遺児をめぐる課題 子どもだからこそ影響も課題も多面的
「死」の理解 幼い子どもには理解しにくい「死」の概念
子ども特有のとらえ方
まわりの人ができること
学校の役割
子どもと接するとき ほか


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