今の時代こそ必要な物語
100年以上前に書かれた、ケネス・グレアムの名作です。
ヨーロッパでは悪の象徴であるはずの竜ですが、この竜はのんきで詩人で、イメージと正反対。けれど人々は退治しなきゃ!と大騒ぎ。
物事を善と悪、白と黒だけに分けてしまわず柔軟に捉え、豊かな発想を引き出してくれるお話です。今の時代にこそ必要な物語だと、私は思います。
今までたくさんの挿絵画家によって再版されてきたお話ですが、このインガ・ムーア版は今までのものと少し違い、内容が(ムーアによって)若干編集されています。現代の子どもにもわかりやすい言葉で、そしてよりお話が際立つように、少し削られています。しかし、よくある昔話の端折った適当なものではなく、削った分をオールカラーの素晴らしいイラストで豊かに表現しています。私はきっと、作者のグレアムもこれを見たら喜ぶんじゃないかなと思います。
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