2015年春、著者は半年間に及ぶ旅に出た。移民の料理を味わい、街の移ろいに想いを馳せる日々。だが、滞在先のトルコの村でシリア難民の若者と出逢い、難民のレポートを開始。帰国後は、シリア内戦とヨーロッパの難民受け入れをめぐる状況変化に向き合い続けている。中東研究の第一人者が、新しい戦争の時代に入りつつある世界の輪郭を、路上から描きとる。
1 陽の射す方へー欧州・トルコ滞在記
パリの家探し
一六区に家を借りる
四月は気候に用心を
変わらないカフェの情景
地下鉄の振動とワイン
homo homini lupus-人は人に対して狼である
「私はシャルリー」への違和感
されど、言説の大国
アバディーンの静かな時間
グラナイト・シティ
優しきアバディーンの人びと
イングランドへの距離感
レジメンタル・タイ
「スコットランドの釣鐘草」の悲哀
パブで飲む樽詰めエール
「ウイスキーの聖地」の蒸留所
スコットランドは美味しい
人の味覚への敬意
「ベルリンの壁」崩壊の後で
排外感情に抗う移民たち
イスマイルとの出会い
光と闇のヴェネツィア
チェシメの村へ
トルコとギリシャの過去
イスマイルとの再会
エーゲ海の風と水
エーゲ海の野菜
名物はアイスクリーム
2 闇と向き合うー戦争は前触れもなく門の前に
難民たちの前に横たわるエーゲ海
イズミールで難民たちに話を聞く
ウムダ・ヨルジュルックー希望への旅路
難民受け入れで欧州はどう変わるのか
ドイツが膨大な難民を受け入れた背景
ムスリムの覚醒が続くヨーロッパ
トルコのイスラム復興は限界に達したか
パリ同時多発テロの衝撃
集団的自衛権になぜ反対し続けるのか
トルコはなぜ戦争に巻き込まれたのか
新たな対テロ戦争を待っていた「イスラム国」


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