さすがザック・スナイダー

母親の死と遺産相続により継父から殺害されそうになり、妹を目の前で殺され、精神科の施設に無理やり入れられた上、不必要なロボトミー手術をされることになった少女が、解離性人格障害になり、自分の中に5人の自分をつくり、妄想の中で、5人共同で脱出を図る・・・・うえに、妄想の中の主人公はさらにダンス中に妄想するという、二層構造の妄想ムービーです。 まあ、そんなことはともかく、手放しに楽しめる作品であり、かつ、ザック・スナイダーの世界観である、ダークな部分が表現された、B級作品の傑作です。 同監督のティム・バートンにもにた、悲壮感ただよう演出に、若い女優たちが体当たりで演じています。 スパイキッズシリーズのカーラ・グギノ、ロビン・フッドでキング・ジョンを演じたオスカー・アイザック、レッド・オクトーバーを追えのキャプテン・マンキューソ以来脇役としてしぶい演技で不動の地位を築いてきたスコット・グレンが周囲を固めて、いい援護をしています。 もともと音楽性の高いザック作品。今回もユーリズミクス→マリリン・マンソンのSWEET DREAMS(IS MADE OF THIS)を主役のエミリー・ブラウニングが歌うなど、音楽面でも注目していただきたい映画。 ザック作品お馴染みのタイラー・ベイツに加え、マリウス・デ・ヴリース(ムーラン・ルージュ)の二人が担当。アレンジがとてもよくて、クイーンやツェッペリンやビートルズも使われています。 ザック・スナイダーのスタイルが確立された映画と言ってもいいですね。