巻末には用語解説がついており、「ジェンダー」「LGBT」関連の事項についてのちょっとした事典としても使えると思います。性別二元制(二元論)の弊害や、官公庁等に提出する書類の性別欄が性的マイノリティの方々にとって大きな苦痛となっている現状などを著者は問題視していると感じました。ただ公的機関に提出する書類の性別欄は、例えば賃金の男女間格差といったジェンダー統計を取るために役だっていることも事実。それゆえ性別の記載に関しては、ジェンダー統計を取ること以外には使用しないとか、「回答しない」「どちらでもない」などの選択肢も設ける、といったような改善をはかっていくべきかもしれないと思いました。