戦国時代にまで及ぶ戦勝国の日本史隠蔽
ヨーロッパが大航海時代という、アメリカ大陸やアジア各国に対する残虐な領地切り取り合戦をやっていた頃、日本は戦国時代~江戸時代だった。
日本国内でも戦争をやっていた時代だけれども、同時に日本は『キリスト教徒でない地域と人々と物資は全て得る権利がある』という、傲慢極まりない外国勢力の侵略とも戦っていたこと、日本を訪れた宣教師達は侵略の尖兵であり、数多の神社仏閣を破壊し、神官僧侶を虐殺していたこと、日本人を奴隷として連れ去っていたこと、等々を初めて知った。
学校で日本史を習った時の宣教師のイメージは、神の尊い教えを世界に広めたいという厚い信仰と熱意を持った人々が、東の果ての国まで危険な航海をしてまでやって来た、という清らかさの極みだったのだが、この本で見事に覆された。
学生の頃に遠藤周作の本を熱心に読んでいた頃のキリシタンのイメージとも、かなり違う。
閉鎖的な国日本、というのも違う。
戦争など無い方がいい。それでも、世界中が野蛮だったこの時代の日本に、優れた外交手腕を持っていた為政者がいたことに感謝し、敬意を払いたい。
また、キリスト教布教と侵略が常にワンセットであったということは、日本の教科書には載っていない。第二次大戦の戦勝国の多くがキリスト教国であったから、という理由に驚く。こんな昔にまで、日本の歴史教育には外圧が及んでいたのかと。
是非一読をお勧めしたい。
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