本書は、精神分析批判の書である。なんでもかんでもオイディプス・コンプレックスに結びつけてしまう精神分析を批判しながら、「モル的/分子的」「脱コード化」「再領土化」といった刺激的な言葉で、資本主義社会にもメスを食い込ませていく。冷徹な、論理的な哲学書とは一味も二味も違う、強度の高い、パトスあふれるエネルギッシュな文章を楽しむことができる。