アフターコロナのヒント満載

MaaSの本質や内外の情報が大変わかりやすくまとめられています。 この種のビジネス本は途中で投げ出すことが多いのですが、一気に読み通せました。 北欧で生まれたためか、日本ではMaaSの定義でも混乱が見られるようですが、本書では「考え方」を繰り返し示してくれるので、本質を明瞭に理解できます。 MaaSはデジタルを使った新しいビジネスですが、これからの日本を読み解くキーワードであることは間違い無いでしょう。 そもそもモビリティは守備範囲が広く、MaaSではそれぞれが最先端デジタルテクノロジーを形成しているので手法のみに注目しがちです。しかしそれだけだと本質を見失うと、著者たちは繰り返し述べています。 特にMaaSを地域づくりと捉える視点は、単なるビジネスアイデアだけでは無い可能性を感じさせます。 難解な専門用語をコンパクトにまとめた巻頭の用語集、多くの図解、ポイントが明示された本文などMaaSの全体像がよくわかる工夫がとても素晴らしいと思います。 内外の具体例は現場感覚にすぐれ、交通弱者や地域づくりの視座が明確です。 単なるビジネスアイデアの羅列に止まらない著者たち(楠田悦子氏、森口将之氏)のMaaSの考え方は新鮮で、アフターコロナを考える上で非常に参考になると思います。 会社の企画担当者や自治体関係者は必読の書ともいえるでしょう。