化粧には、おしゃれ、みだしなみ目的のほかに、身分や年齢、未既婚などの立場を示す機能もあった。古代から現代まで、地域や時代の価値観に左右される化粧の変遷を、メイクアップを中心にたどり、流行の背景となる社会現象とともに探る。時代による美意識の変化や東西比較、メディア戦略にも触れながら、暮らしの中にある化粧の歴史を描きだす。
人はなぜ化粧をするのかープロローグ/化粧の黎明期ー古代から中世(基本の三色の登場ー古墳時代から奈良時代/唐風から国風へー平安時代/武家階級への広がりー鎌倉から安土桃山時代)/伝統化粧の確立ー江戸時代(封建社会と女性の化粧/美肌へのあこがれ、白の化粧/華やかさを添える赤/表示機能を持った黒の化粧)/近代化が変える化粧ー明治時代(消えゆく化粧、お歯黒とそり眉/新しい化粧の息吹、洋風化粧の導入/化粧の周辺ー広告・服装・髪型・化粧意識)/洋風化粧の広がりと戦争ー大正から昭和前期(和からモダンへ/戦時下の統制時代)/化粧がつむぐ夢とあこがれー戦後(アメリカンスタイルの流行ー昭和二十年代/カラー時代の到来ー昭和三十年代/大衆化するメイクアップー昭和四十年代/個性を重視する時代へー昭和五十年代から昭和末期)/変容する化粧のかたちーエピローグ


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