記憶に刻まれる美しいシーンたち

2011年に1度だけ地上波で放送されたものを偶然見かけて、11年越しに見たくなりました。そのくらい、魅力に溢れた作品です。 原作はこちらのBlu-rayを見返してから読みましたが、順番としては「アニメ→原作」が展開・構成としては楽しめると思います。 ジブリで一番好きな作品は「コクリコ坂から」からで、次に挙げる作品に迷ってしまうほど疎いのですが、これでツートップが決まりました。 平成生まれなので昭和の空気を吸ったことはないのですが、フィクションの舞台としての昭和の空気が好きです。そんな昭和の日常を丁寧に描写しているこの作品はとても素敵な雰囲気が漂っています。 ストーリーについてはネタバレに配慮してここではあまり触れないことにしますが、「登場人物、みんないいやつ!」と私は感じて、見ていて優しい気持ちになれます。 特に拓と清水さんとは友達になりたいです。 アニメ化に際して構成が大きく変わり、誰が何を話すのかといったところが多少変わりましたが、「流石ジブリ!」ということなのか、違和感はありませんでした。自然です。 (私はアニメを先に見たから仕方がないのですが、原作は原作の構成が素晴らしく決まっているので、アニメを先に見ることをおすすめします。) 【ちょっとネタバレ】 本作では登場人物が合計4回「殴り」ます。 その4回の描き分けが実に見事で、原作を読みながら思わず唸りました。絵だけでここまで伝わるものなんだなぁ。流石ジブリ! 1993年のアニメということで、全体的に「のっぺりと進むなぁ~」と感じながら見ていました。 その原因の1つはカメラワークで、実際のところ上記の殴るシーンでも迫力はあまり感じません。 「昔のアニメならこんなもんだろう」と思っているところで、ラストシーン。これは震えました。 調べてみたら、ラストまでの「のっぺりしたカメラワーク」は意図したものだそうで、平成キッズとしても脱帽です。流石ジブリ! そして調べてみたら「コクリコ坂から」と同じスタッフが……納得。 と、個人的には好きなジブリ作品のツートップとして紹介していこうと思いますが、 原作と比べると「人を選ぶ作品」であることは否めないため☆4としておきます。 大人なら読み取れると思いますが、原作に比べて里伽子へのフォローがどうしても弱いので、苦手な人もいるかなと思います。