農業には人生を変える力がある──。
農業のリアルな喜びと苦しさを、自らの体験をもとに綴るノンフィクション。
40代に突入し、突如農業の面白さにめざめた著者は、あるとき相模湖の若き農業者と出会い、畑を耕し、地域の人たちと交流する農業コミュニティ「weekend farmers」を立ち上げる。その活動のなかで知った、野菜作りの深い充実感と収穫の喜び。また同時に知った、新規就農することの難しさ。
そこから著者は、全国各地でユニークな試みをする農家をたずね歩く旅を始めた。小豆島に移住しオリーブ農家となった元サラリーマン、有機農法でお茶を栽培してきた長崎の一家、衰退した麻の栽培を復活させるべく鳥取で苦闘する若者、育てたレモンやみかんを使ったジュースやドレッシング、リキュールなどの加工品を売る夫婦…。
「きれいごと」だけでは立ち行かない農業の世界で志を貫く人々の声を聞き、さらに農業への思いを深めた著者は、自らが事務所をかまえる渋谷でビルの屋上に畑をつくることになったのだが……。


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