観光用でない、実用で生きている蒸気機関車
蒸気機関車の写真を撮ってるカメラマンは数多居れど、闇にたたずむ鉄(くろがね)のカマを、こんなに写実的に切り撮った写真集は今まで見た事がありません。
夜、機関区で静かに蒸気をたなびかせるカマの姿が、なぜかバーで紫煙をくゆらす次元大介の姿に重なるようです。
鉄道に興味の無い人風に言えば、蒸気機関車が写ってるだけ。だけど…
モノ言わぬカマたちが、己の存在だけで語りかけてくる…。
しかも、デジカメも無い時代に、これだけ長時間露光の作品を残したという事は、プロとはいえ数え切れないくらいの試行錯誤があったにちがいありません。
また、フレームワークも見事で、P23,35,49右etcの写真など、撮影時期を考慮せずとも斬新に感じるアングルで、とても勉強になります。
撮影者のカマに対する意気込みが、紙面にあますことなく満たされている素晴らしい写真集です。
買ってよかった。サンケイEXの書評は伊達じゃなかった。一生大事にしよう。
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