ゆっくり読むに値する一冊
内容自体はすごくロジカルに書かれていて、内なる自分についての思想家の見解を紹介、議論し、なぜ我々人間は尊厳を求むのか、そして国民の定義について議論し、ナショナリズムやポピュリズムが流行り始めた経緯、それに伴う不可解な政治現象が起こった理由についての説明も一定程度頷けるが、ただ日本語訳がすごく丁寧で、原文までは確認してないのでなんとも言えないのだが、いい訳文はまるでその国に生まれた作者が書いたも同然と言われることから、この本はまだベストの日本語訳バージョンとまでは言えないかなと思った。全部読み終えて、結構考えさせられることが多くて、大きく言えば、国際社会を築くのにも、国を治めるのにも、効果的なアイデンティティの構築と承認が必要だが、小さく言えば、企業を統括するのにも、家庭を営むのにも、アイデンティティの構築が欠かせないのであって、そのためにもまとまった時間で本書を読んでみるのも決して損ではない。特にコロナで家から出れない今、ゆっくり一人でいる時間(独身の人だけかな)が増え、チャージする大チャンスだお。
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