特に前半の学生生活の描写が◎

初回盤なのですがこういうアニメDVD&Blu-Rayに良くあるオーディオコメンタリーや特典映像はありません。作品紹介の冊子が付いている程度。 以下は作品の内容について。 ↓ TVシリーズも見ていましたがその時は正直面白いとは思えませんでした。今回事前のプレビューと上映会を見て自宅でゆっくり見てみたいと思い、購入しました。 ストーリー的にはTV版と同じなのですが挿入エピソードがあり、描写的に膨らませたり削ったりしてあります。それでこんなにも印象が変わるのかと感心してしまいました。MSファンには終盤のゼハートの赤いガンダムレギルスが一押しのようですがやはり私はドラマ部分に目が行きます。特に前半の学生生活は追加エピソード満載の上、整理されていて楽しみながら見られました。TV版ではゼハートが学生生活を楽しんでいたのかスパイ活動の一環として捉えていたのか今一つはっきりとしなかった(最期のシーンでようやく理解できた)し、ロマリーも存在感が薄いキャラでしたがOVAでは面倒見のいい男の子を仕切る女の子でアセムとゼハートの潤滑油的存在となっています。感情表現が下手で乗り気でなかったゼハートが次第に打ち解けて一人の少年として学生生活を楽しんでいく様子は微笑ましく同時に後の悲劇を予感させて哀しさを感じます。この学生生活のエピソードは導入部分であり物語の重要な根幹となっています。最期の戦いでゼハートの脳裏に浮かぶ学生服姿はそれを物語っているのでしょう。ただ流石に後半は駆け足で展開が早すぎました。アセムがいきなり宇宙海賊となりやたら強くなっていたりキオが敵の指導者イゼルカントの思想を知っていたりするのはもう少し説明が何かが欲しかったところ。予備知識のない人が見ても違和感がない位にしておいてくれれば1本の作品として成り立ったのではないのかと思うのが残念な点。しかしそれでも最後まで見終わって悲しいけれど爽やかな余韻さえ残してくれる良い作品になっていたと思います。