夜間戦闘機月光での脱出。
読み終えました。1ヵ所、誤字を見つけてしまいました。250ページ「村川君、準備しなくもてよいのか」のところです。たぶん「しなくても」の間違いですね。
さてこの本は、天山雷撃隊の隊長の目から見た開戦から終戦までの実話です。
雷撃機搭乗員が書かれた本は他に、森拾三氏(坂井三郎氏と同期)の「奇蹟の雷撃隊」、世古孜氏の「雷撃のつばさ」を読みましたが、この本も上記の本と同じく、心に残る良本でした。
著者が天山雷撃機に乗り組んだ体験談は前半のみで、後半は敵地へ部下を送り出したときの詳細と心の葛藤が書かれています。悲惨な特攻の話も出てきて、心の痛みが伝わってきます。
また、整備員と協力しての夜間戦闘機月光での脱出劇は必読です。まるで映画のワンシーンのようです(夜間戦闘機月光はそんなに大きい機体だったのかと驚きです。まだ半信半疑ですが)。
戦地トラック島などでの日常生活も詳しく書かれていて興味深かったです。いかりや長介氏の著書「だめだこりゃ」の中でも書かれている防空凧の話も出てきます。ここでの防空凧は、いかりや長介氏の父がいた部隊での使い方とは違い、効果があったようです。
最後は終戦の残務処理まで詳しく、兵の退職金の金額まで書かれていて、資料としても価値のある本だと思いました。
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