北方謙三氏の世界が更に広がる作品

前漢の第7代皇帝の武帝(劉徹)の物語を、史実に沿って仕上げられている歴史小説。 いつもながら、北方謙三氏の人物描写がリアルで、前漢の世界に引き込まれる。 今までの、北方謙三氏の作品にはあまり出て来なかった、匈奴の世界が新鮮と感じた。 また、『史記』を編纂した司馬遷の人生も織り込むということで、司馬遷以上の『史記』を書き上げるという、凄技に驚いた。 奥が深い作品です。