食品を選ぶ際の参考になりました!

ヴィーガンの当事者への取材に加え、畜産現場、近い将来の食糧危機に対する代替食品開発の動きなど多角的な視点で構成されている。日本と欧米先進国との施策のギャップにも触れている。地道な調査と体当たり取材で得た真実に心を打たれた。佳境を迎えるまで一気に読めた。 日本の卵の消費量が世界2位ということにも驚いた。採卵鶏のケージ飼育は1羽当たりB5サイズの紙程度のスペースしかなく、大量生産の裏にある鶏の犠牲と労働現場の報告もある。「卵は安価で 当たり前』という、無意識のうちに刷り込まれた通念に一石を投じている。 最後の7章の「ヴィーガンは健康的なのか」では、健康を保つための一日の肉量など科学的な知見が示されている。必要な食品摂取量について考えた事もなかったので大変参考になった。 私達の血となり肉となる動物たちがどのように扱われ、自分の選択が何を栄えさせ直接には見えない不幸をつくっているのか。増え続ける人間の未来はどうなるのか。危機的な環境問題と、訪れつつ ある食糧難の時代に、自分が出来る事は何かを立ち止まって考える必要性を感じた。