日本の吃音臨床を考える一冊
伊藤伸二先生は、吃音肯定・自己肯定を吃音臨床の世界に発信した先駆者であり、その業績は計り知れないと思います。ただ最近は、吃音の症状だけを見て直接法を安易に行うことに強く警鐘を鳴らす意見だけがとり上げられ、異端視される傾向があるのが残念です。伊藤先生は、吃音肯定の先に吃音の症状の変容があること、日本語の特性に合わせた直接法も提唱されていて、吃音の症状軽減を否定されているわけではありません。
この本は、具体的な吃音臨床に携わるSTなどに向けて書かれており、吃音臨床をより深めていくために貴重な本です。
ただ本を読んでその通りやる、というのではなく、本に書かれた情報をいかに咀嚼して自分の臨床に深めていくか、そういう資質が求められると思います。
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