作者の上橋菜穂子氏は女子大の助教授を勤め オーストラリアの先住民族・アボリジニの研究者でもある。上橋氏の描くファンタジーは児童文学の範疇を超えてるのは 最初の数ページを読んだだけで一目瞭然。この作品の女主人公は30歳になる 熟練の女用心棒、バルサ。彼女の描写はもとより 著者の他の作品に登場する女性達は 皆 血が通い ファンタジーを舞台にしているにせよ 身近に迫ってくるほど 生き生きと描写されている。民俗学、文化人類学の深い知識と経験に裏打ちされた 作品は 読み応え、読書の醍醐味を 十二分に堪能させてくれる。学者としてだけでなく ストーリーテラーとしても 素晴らしい才能の持ち主である。
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