母親似の美しい容姿の遼は母親に捨てられ、義父の借金のカタとして金融業を営む国枝に売られる。端正な顔立ちだが鋭い眼光の国枝に、男の客をとらされる遼。心を閉ざすことで見知らぬ男たちからの陵辱に耐えるが、気まぐれに遼を抱く国枝の言葉にだけは、何故か傷ついてしまう。だが非常な男なのかと思えば、遼のささやかな夢であった高校の復学を叶えたりと、意外な一面を見せる彼の意図がわからない遼は、冷酷な中に垣間見える国枝の孤独と優しさに、心が揺れ動き‥。 感情の起伏があるようなないような主人公が、悲劇の人生を歩む話・・・かと思いきや、意外としっかり、たんたんと生き抜いています。いつもの水原作品より痛さは控えめ。