擬人化は日本の伝統! 国家に萌えて!

著者の初単行本とは云え、既に大人気のウェブ漫画が書籍化です。 アマチュアのウェブ公開作品ながら、破格のヒット数を叩き出している「ヘタリア」ですが、日本人なら好きに違いない「擬人化」漫画です。 可愛い女の子キャラに置き換えてしまえば良いと云う、安易な擬人化漫画を斜めに外れ、「土地萌え」属性な著者が、どんどん深みにハマって描き続けてきた作品です。 てっきり、ウェブ公開作品の焼き直しに、ちょっぴり描き下ろしを加えて… くらいの内容と思いきや(それでも大喜びで買うのですが…)、まったくの新作です。 どんな作風・作品なのかは、膨大なコミックが無料で公開されている著者のサイト「キタユメ。」で、じっくり読めます。試してからでも遅くありません。 イタリア人って、こんなイメージだよね。ドイツ人って、イギリス人って… なんて国民性ギャグは、世界中で楽しまれているものですが、そうした「国家」そのものをキャラクタに置き換えてしまったのが、この「ヘタリア」です。 生まれが良くて、能力も全般に高い筈なのに、あらゆる行動は「ヘタレ」なドジっ子青年・イタリアと、何故か彼だけは甘やかしてしまいがちな周辺国家(大半は二十歳前後の男性ですが)。 今回の書籍化は、著者によれば「初期のイメージ」とのことで、戦時にあっても歌って食べて昼寝して、いざとなればドイツが助けてくれるよ! と信じる気楽なイタリアが中心になるのでしょうか? 一次大戦って、どことどこが戦ったんだっけ? とか、バルト三国なんて国あった? とか、そんな歴史・地理音痴でも、気がつくとヨーロッパ諸国の国旗がキャラクタに見え、各国の珍ニュースをサイトで目にする度に「ヘタリア」キャラの行動として絵が思い浮かぶようになりますよ。 【追記】 期待通りの仕上りです。 サイト通い詰めの読者にとっては、既読の作品もあることになりますが。 ただ編集側には少々疑問。レイアウトなどは素人じみた詰めの甘い感じ。漫画本ですから支障無く読めるのですが、編集の、デザイナの仕事って何なのかな? 本作に限りませんが、ウェブ漫画などの、あらかじめ人気のある作品を本にしようとするのであれば、内容の取捨選択だけで終わった気にならず、頭を使った仕事をして欲しいです。無駄にページ増やすしかできない編集でも困るけど… 「2」では、その辺りをクリアしてほしいです。先生は頑張ってるんだから!