まだまだ腹案がおありの様で、一安心!

NHKで生ドラマのディレクターから脚本家、作家へとキャリアを積まれ(私も数々のアニメ作品や小説で楽しませて頂いております)、センテンスを一読すればたちどころに人物が具現化してくるその筆致は健在でいらっしゃいます。本書ではタイトル通りこれまでの著作を先生ご自身で紹介されておられますが、一時「日本・マラソン列車殺人号」での瓜生探偵を最後として、並行世界の全ての探偵を退場させ、レギュラーのミステリ小説から身を退かれる旨を表明されていただけに、次の構想を匂わされる文章を発見した時には小躍りしたい気分に駆られました。 過去作未読・再読希望の方は、ロケーション巡りと共に手に取りたい物語を得るための手がかりとして本書をご覧になるのが宜しいかと思います。