シンプルで動きの少ない画面なのに、畳の上を滑る絹の音が聞こえてきそう。人物の立ち居振る舞いの美しさに毎度魅せられてしまいます。 6巻で語られるのは綱吉の治世の末期から家宣の治世まで。 過ぎていく歳月の中で、重く濁っていく想いもあれば澄んで解き放たれる想いもある。 老境に達した登場人物たちの姿に、それまでに物語られた日々を重ねて、何度も胸を突かれます。読み終えてすぐ過去巻を読み返さずにはいられませんでした。