冒頭の4話として、二階堂を軸とした新シリーズ「謎のビッグプロジェクト」が始動。『美味しんぼ』における究極vs至高のような競争的要素を加える試みとしてはとても興味深い反面、性格的な円熟を迎え、対抗意識も薄れつつある今の伊橋を競争へと巻き込むことには、一抹の不安を覚えなくもないのが正直なところ。残りの話は主に藤村の日常を舞台に展開する味いち典型パターンだが、プロット自体はお馴染みでも旧作リサイクル感は低いし、何より締めに不自然さを感じさせる話が皆無となったのがとてもよい。特に、8、9話のように最終コマを強めのツッコミで一気に落とす作戦はかなり奏功しているのでは。二階堂、原、有藤など『継ぎ味』から登場させた新キャラもうまく転がしており、全体的に安定感が増しているのが、すこぶる良い傾向。